※これは、今から26〜7年前に私が初めて書いた小説
その頃、ある事件が日本中を震撼させていた・・・

文章力もなく、ボキャブラリーもなく、表現力もなく (⌒∇⌒)
まだ、携帯電話などない時代の作品です 


  
 

 私は、水面を覗いた。

すると、ずっとこちらを見ている男がいる。

私は、以前どこかで会ったことがあるような気がした。

彼は、こっちに来いと私を誘っている。

“やぁ”と声をかけてみたが返事はない。

彼は、もう一度誘うように首を動かすと背を向けた。

私は、なんとなく彼に興味を持った。

今度はもう少し大きな声で“どこかで会ったことがあるよね”と叫んでみたが、やはり返事はなかった。

私は、顔をもっと水面に近づけた。

近づこうとすればするほど遠くに離れて行く。

そして、男は水中奥深くに消えてしまった。

少し躊躇したが、彼のことがどうしても気になった私は、水の中に飛び込んだ。

水はとても冷く深かった。

そして20メートルほど潜ったところで息ができなくなった。

もがいても、もがいても体が金縛りにあったように動かない。

どんどん意識が遠くなっていった。