3月16日
 

 昨日の雨が嘘のように晴れ渡っていた。
これを小春日和というのだろう。
大きく息を吸い込んでゆっくりと吐いた。
 

「ごんべえさん、ホラホラお布団を干すんだからちょっとそこをどいてってば・・・」

「ごめんごめん・・・しかし、のりこ・・・なんだか平和だなぁ・・・」
 

ベランダに頬杖をつきながらぼんやり駒沢公園の方を眺めていた。

TOKIO CITY NEWSは辞めようと考えていた。
もう前の高木に戻る気にはなれなかった。

電話が鳴った。
田口だった。
夜ケネディハウスで会う約束をした。

マモルが部屋の中を走り回っている。
 

「ね、これスイッチでしょ?」
 

例のコードレスフォンを持ってのりこが言った。
 

“ガァーガァー”と雑音がひどかった。

そして聞こえた。

“ジュリエット・パパ・ワン・リマ・アルファ・リマ、JPワンLAL
 

「びっくりしたぁ・・・なにこれ?」
 

わたしは凍りついていた。

そしてその液晶画面を見た。145、62・・・

マモルがわたしに向かって“おじちゃん!”と笑いながら駆け寄ってきた。